
結論:月次レビューでは、売上だけでなく、使った時間、問い合わせ、継続案件、負担になった仕事を見ます。翌月に改善することを一つ選び、やらないことも決めます。
一人で事業を進めていると、目の前の対応だけで一か月が終わります。月に一度だけ立ち止まると、次に何へ時間を使うかを決めやすくなります。
月次レビューは、自分を責める反省会ではありません。数字と手応えを見て、翌月の判断を少し楽にする時間です。
最初は、30分だけ予定へ入れる
長い報告書を作る必要はありません。月末や月初に30分だけ確保し、同じ項目を見ます。
忙しい月ほど、予定を先に入れます。できなかった場合も、翌月に小さく再開します。
記録する場所も一つに決めます。表計算、ノート、予定表のメモなど、翌月も開けるもので十分です。形式を作り込みすぎると、記録そのものが負担になります。
最初の数か月は、正確な分析よりも、同じ項目を続けて見ることを大切にします。変化が分かるようになると、次に確認したい数字も自然に見えてきます。
売上と入金を分けて見る
売上があっても、入金時期が違う場合があります。請求済みか、未入金がないか、翌月の見込みはあるかを確認します。
細かな分析より、資金の流れを把握することから始めます。
案件ごとに、売上、請求日、入金予定日、入金済みかどうかを並べます。継続案件がある場合は、翌月も続くか、確認が必要かを書きます。売上が多い月でも、翌月の見込みが少なければ、営業や案内の時間を早めに確保できます。
未入金があった時は、相手を責める前に、請求書が届いているか、支払期限が伝わっているかを確認します。自分の案内方法を改善できる場合もあります。
時間の使い方も振り返る
売上だけでなく、どの仕事に時間がかかったかを見ます。繰り返し発生した作業、手戻り、待ち時間、負担の大きい対応を書きます。
やめられる作業、まとめられる作業、先に確認できることを一つ探します。
時間を一分単位で記録する必要はありません。「想定より短かった」「半日ほど余分にかかった」といった感覚でも、数か月分を並べると傾向が分かります。
手戻りが多かった仕事は、能力だけの問題とは限りません。最初の質問が不足していた、確認する人が多かった、締め切りが曖昧だったなど、進め方を変えることで減らせる場合があります。
良い問い合わせの共通点を見る
相談件数だけでなく、自分が役に立てた相談、進めやすかった案件、継続につながった仕事を見ます。
どの記事、紹介、サービスページから来たかが分かれば、翌月に大切にする入口を考えます。
件数が少なくても、相性の良い相談が増えているなら、案内の内容が伝わり始めている可能性があります。反対に、相談は多いのに条件が合わない場合は、サービスページで対象や範囲を分かりやすくする必要があります。
繰り返し届く質問を、案内へ戻す
問い合わせや打ち合わせで何度も聞かれたことは、利用者が迷っている場所です。料金の考え方、依頼から開始までの日数、準備してもらうもの、対応できないことなどを記録します。
翌月に一つだけ、サービスページ、よくある質問、予約後の案内へ追加します。毎回の説明が少し短くなり、利用者も相談しやすくなります。
翌月は、一つだけ改善する
振り返ると、直したいことが多く見つかります。ただ、全部を行うと続きません。翌月に改善することを一つ選びます。
あわせて、いったんやめることも決めます。時間を空ける判断も大切です。
改善は、翌月に確認できる小ささまで具体化します。「発信を頑張る」ではなく、「よく聞かれた質問を一つ記事にする」、「見積もり前の確認項目を五つ書く」のように決めます。
数字が下がった月も、急いで施策を増やしません。季節による変化、偶然の大きな案件、体調や稼働時間の違いもあります。数か月分を見ながら、続いている傾向かを考えます。
月次レビューで見る、五つのこと
- 売上、入金、翌月の見込み
- 時間がかかった仕事と手戻り
- 良かった問い合わせや案件
- 繰り返し届いた質問
- 翌月に改善することと、やめること
月次レビューは、完璧な計画を作る時間ではありません。次の一か月で迷わないために、小さな判断を一つ残します。
参考リソース
- U.S. Small Business Administration「Write your business plan」
- Google Analytics Help「Create or modify key events」
- Microsoft Work Trend Index
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