
結論:何でもできます、は便利そうで伝わりにくい言葉です。支援範囲を明確にすることで、相談は増えます。
支援範囲を明確にすると、相談する人は、自分の困りごとを頼めるか判断しやすくなります。できることを増やして見せるより、対応する範囲を丁寧に伝えます。
個人事業や小さな会社では、幅広い相談に応えられることがあります。ただ、「何でも相談できます」とだけ書くと、初めて見る人は、何から聞けばよいか迷います。
作業名ではなく、困りごとから書く
サービスページでは、専門的な作業名を並べる前に、どのような困りごとを支援できるかを書きます。読む人は、自分の悩みに近いかを見ています。
たとえば、「ウェブ制作」「ライティング」「導線設計」と並べるだけでなく、「サービスの違いが伝わりにくい」「問い合わせ前に同じ質問を受ける」「記事を読まれても相談につながらない」といった状況を添えます。
成果物と、支援の終わりを伝える
相談後に何を受け取れるかも書きます。改善案、文章、ウェブページ、確認用の資料、運用手順など、支援の結果が分かると頼みやすくなります。
どこまで行ったら完了かも伝えます。提案を渡して終わるのか、公開まで対応するのか、公開後も質問できるのか。終わりが曖昧だと、依頼する側も提供する側も予定を立てにくくなります。
含まれないことも、やわらかく書く
対象外を書くことは、断るためだけではありません。相談前に必要な準備や、別の専門家へ確認した方がよいことを伝えられます。
たとえば、ウェブサイトの文章を改善できても、法律、医療、税務に関する表現は専門家の確認が必要です。写真撮影や日々の更新が別途対応なら、その点も書きます。
対象外の相談を受けた時に、相談先の種類や、次に確認することを伝えられると親切です。無理に引き受けない判断も、信頼につながります。
三つ程度の支援範囲へまとめる
対応できることが多い場合も、最初から細かなメニューを並べすぎません。相談する人が選びやすいよう、三つ程度の支援範囲へまとめます。
たとえば、「初めて相談する方のための現状確認」「サービスページや記事の改善」「公開後の小さな見直し」のように、相談する段階で分ける方法があります。
細かな作業は、相談後に必要なものを選びます。入口を分かりやすくしながら、内容に応じて柔軟に対応します。
相談前に確認することを見せる
初回相談で聞くことを、あらかじめ短く伝えます。困っていること、今使っているページや資料、希望する時期、必要な範囲、予算の考え方などです。
準備が十分でなくても相談できることも書きます。何を話せばよいか分からない人にとって、質問の例があるだけで相談しやすくなります。
迷う相談は、最初の確認で分ける
対応できるか判断しにくい相談もあります。その場合は、すぐに引き受けると約束せず、困っていること、必要な結果、期限、扱う情報を確認します。
自分の支援で役に立てる場合は、対応する範囲を伝えます。別の専門家が必要な場合は、どの分野へ相談するとよいかを案内します。複数の支援が必要なら、先に確認する順番を提案します。
繰り返し届く質問を、サービスページへ戻す
サービスページを書いた後も、問い合わせで何度も聞かれることを記録します。相談できる範囲、料金、納期、準備するもの、対応できないことなどです。
月に一度、一つだけ説明を足します。質問へ先回りできると、相談する人の迷いが減り、初回相談でも本当に困っていることへ時間を使いやすくなります。
今日から試したい、小さな実務
1. よく相談される困りごとを、三つ書き出す
2. 成果物、完了する場所、別途確認が必要なことを書く
3. 初回相談で聞くことを、サービスページへ添える
範囲を決めることは、仕事を狭く見せることではありません。相談する人が、自分の悩みを安心して持ち込める入口を作ります。
参考リソース
- U.S. Small Business Administration「Marketing and sales」
- Google Search Central「Creating helpful, reliable, people-first content」
- Think with Google「How people decide what to buy lies in the messy middle」
H- creative solutions では、戦略から実務まで一気通貫で、事業と仕事を前に進めるための考え方を発信しています。