
結論:ウェブサイトのリニューアルでは、見た目を変える前に、残すページ、URL、検索流入、問い合わせ、計測、公開後の確認方法を決めます。既存の信頼を引き継ぎながら改善します。
サイトのリニューアルは、見た目を新しくするだけの作業ではありません。今ある信頼や問い合わせの流れを守りながら、分かりにくい場所を改善します。
公開後に検索流入が減る、リンクが切れる、問い合わせフォームが動かない。こうした問題を避けるため、変える前に現状を確認します。
最初に、リニューアルの目的を一つ決める
古く見えるから、という理由だけで全体を変えると、何を改善したいか曖昧になります。問い合わせを増やす、サービスを分かりやすくする、更新しやすくするなど、目的を決めます。
目的が違えば、優先するページや確認する数字も変わります。
今あるサイトで、残すものを確認する
よく読まれている記事、問い合わせにつながるページ、検索から来るページ、外部からリンクされているURLを確認します。
古く見えるページでも、役割がある場合があります。削除、統合、更新を分けます。
アクセス数だけで判断しないことも大切です。閲覧数が少なくても、相談を検討している人が最後に読む料金ページや事例ページがあります。逆に、よく読まれていても、古い情報が残っているページは更新が必要です。
まずは主要なページを一覧にし、「残す」「書き直す」「まとめる」「削除する」の四つに分けます。担当者の頭の中だけで決めず、公開前に確認できる表へ残しておくと、抜け漏れを減らせます。
URLを変える時は、転送を考える
ページのURLを変更すると、以前のリンクから開けなくなることがあります。必要なページは、新しいURLへ転送できるようにします。
名刺、SNS、広告、Googleビジネスプロフィールなど、外部に載せているリンクも確認します。
転送とは、古いURLを開いた人を新しいページへ案内する設定です。名称を変更したサービスページや、複数の記事を一つへまとめた場合に使います。似た内容だからといって、すべてをトップページへ送ると、利用者は目的の情報を探し直すことになります。できるだけ近い内容のページへ案内します。
利用者が迷っていた場所を、優先して直す
リニューアルでは、作り手が変えたい場所と、利用者が困っている場所を分けて考えます。問い合わせ前によく聞かれる質問、電話で説明していること、誤解されやすいサービス内容を集めます。
たとえば、料金の考え方が分かりにくいなら、装飾を増やすよりも、対象となる人、支援の範囲、追加費用が発生する条件を読みやすくします。予約場所が分かりにくいなら、各ページの最後に同じ案内を置きます。
見た目を変える前に、残す理由を確認する
リニューアルでは、古いページを一気に消したくなることがあります。ただ、古く見えるページにも、検索から人が来ていたり、問い合わせ前の判断材料になっていたりする場合があります。
残すか消すかを見た目だけで決めず、そのページがどんな役割を持っているかを確認します。読まれている記事、事例、料金の考え方、プロフィール、よくある質問は、デザインを変えても中身を引き継いだ方がよいことがあります。
問い合わせと計測を、公開前に試す
フォームを実際に送信し、通知が届くか、返信できるかを確認します。電話、LINE、予約ページへのリンクもスマートフォンで押します。
アクセス解析を使っている場合は、必要な計測が残っているかを確認します。
フォームは、送信ボタンを押せるかだけでは不十分です。自動返信が届くか、担当者へ通知されるか、迷惑メールへ入らないか、入力エラーの説明が分かりやすいかも確認します。パソコンとスマートフォンの両方で試します。
公開前のテストでは、社内の人だけでなく、サイトの事情を詳しく知らない人にも一度見てもらいます。どこを押せばよいか迷った場所は、公開後も利用者が迷う可能性があります。
公開日は、戻せる準備をする
公開直後は、主要ページ、画像、リンク、フォームを確認します。問題があった時に、誰が対応するかを決めます。
大きな変更ほど、繁忙期や休日前を避けます。公開後も数日間は数字と問い合わせを見ます。
確認する順番も決めておくと安心です。トップページ、サービスページ、問い合わせ、よく読まれている記事、外部からリンクされているページの順に開きます。画像や文字の崩れがないか、以前のURLから新しいページへ移動できるかも見ます。
数日後には、検索からの訪問数、問い合わせ数、フォームの途中離脱などを確認します。数字が下がった場合に、季節的な変化か、改修の影響かを考えられるよう、公開前の状態も記録しておきます。
リニューアル後の数日間で見ること
公開して終わりにせず、数日間は問い合わせの動きや利用者の迷いを見ます。フォーム送信が減っていないか、問い合わせ内容が変わっていないか、以前より同じ質問が増えていないかを確認します。
もし問い合わせが減った場合、デザインの好みだけで判断せず、ボタンの位置、説明の順番、フォーム項目、スマートフォンでの見え方を分けて見ます。リニューアル直後は、小さな違和感を早めに拾うことが大切です。
公開前に確認したい、五つのこと
- 目的と優先ページを決めたか
- 残すURLと転送するURLを確認したか
- 問い合わせフォームを送信したか
- スマートフォンで主要導線を見たか
- 公開後に確認する人と数字を決めたか
リニューアルは、変えることが目的ではありません。今ある良さを引き継ぎ、利用者の迷いを一つずつ減らします。
参考リソース
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