
結論:チームの成果を上げるには、もっと頑張る前に、何をやらないかを決める必要があります。重要な仕事に集中できる環境を作ることもマネジメントです。
参考にした良書:グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考』。本文では長い引用ではなく、書籍の考え方を実務で使える形に要約して整理しています。
図解:この記事を現場に落とす4つの視点
忙しいチームほど、仕事を減らす勇気がいる
『エッセンシャル思考』は、より多くをこなすための本ではありません。大事なことを見極め、そうでないものを減らすための本です。チーム運営に置き換えると、これは非常に大切です。
人が足りない、時間がない、いつも締切に追われる。そんな時ほど、さらに頑張る方向へ行きがちです。しかし、仕事が増えすぎている状態で努力だけを求めると、チームは疲弊します。マネジメントでは、やることを増やす前に、減らす仕事を見つける必要があります。
優先順位は、並べるだけでは足りない
優先順位を決めるとは、リストの上から順番をつけることではありません。本当に大切なのは、下位のものをやらない、後回しにする、簡略化するという判断です。全部大事と言った瞬間、優先順位は消えます。
チームで使うなら、今週の最重要成果を一つ決めることから始められます。新規提案を通すのか、既存顧客の対応品質を上げるのか、納期遅れをなくすのか。一つに絞ると、会議や作業の判断が軽くなります。
割り込みを減らすこともリーダーの仕事
集中できないチームは、仕事の質が安定しません。突然の依頼、曖昧な確認、目的のない会議、思いつきの追加作業。これらは一つずつは小さくても、積み重なると大きな負担になります。
リーダーは、メンバーの時間を守る役割も持っています。依頼をまとめる、確認タイミングを決める、急ぎと重要を分ける。こうした設計があるだけで、チームは落ち着いて仕事を進められます。
やらないことを決めると、成果は見えやすくなる
仕事を減らすことは、消極的な判断ではありません。重要な仕事に力を残すための積極的な判断です。全員が疲れている状態では、顧客への対応も、改善のアイデアも、学習も弱くなります。
マネジメントは、チームにもっと頑張らせることではなく、力を注ぐ場所を絞ることです。エッセンシャル思考は、そのための判断軸になります。
明日から使うなら
次の会議では、やることを増やす前に、今月やらないことを一つ決めてみてください。優先順位は、一覧を作るだけでなく、力を使わない場所を選ぶことで初めて機能します。
仕事を減らすことは、手を抜くことではありません。重要な仕事へ集中するための判断です。私は、忙しい時ほどこの視点を持ちたいと思います。
参考リソース
このブログでは、名著の考え方を読み物として終わらせず、個人事業や小さな事業に使える実務知として整理していきます。